社員の日常
トレイルランニング大会へ出場
2018.06.29
こんにちは、製版課のNです。
数年前から、トレイルランニングを始めました。
山や自然が好きなので、トレイルランニングに興味を持ち、2015年の秋から始めました。毎年1回は何処かの大会へ行っているので今年で4回目の参加。まだまだど素人のヒヨッコで、完走できれば御の字なレベルです。
今年から岡山で「NAGI PEAKS TOUGH TRAIL CHALLENGE」という大会が6月3日に開催されると聞き面白そうなので行ってきました。ロングコースは参加資格が無いので、種目は27kmのミドルコース。トレイルランニングで27kmは自分にとっての自己最長の距離。
マラソン経験者からすると、27kmなんて楽勝って思われるかもしれませんが、山ですので平地はほとんどありません。トレイルランニングのベテランの方から聞いたところによると、27kmならマラソンに例えるなら倍の距離を走るぐらいの感覚と言ってました。なのでマラソンなら50kmぐらい走るぐらいでしょうか。
大会の様子の写真です。
会場と説明会の様子。左がスタート・ゴール地点。
説明会では、とにかくキツイので覚悟してくださいとのこと。最初の10km地点までの上りが相当キツイと言ってました。ロングコースが累積標高3600m、ミドルコースが1800mぐらいとのこと。私が参加するミドルでも石鎚山を上って降りるぐらいあります。写真の赤い服の方が大会プロデュースサーのプロ選手の奥宮さん。
時間がたっぷりあったので売店で、補給食を購入。
青いモンベルのサプリメントが疲れた体に良く効きました。
27kmの間には3カ所しか給水所がないので、自身が食べるも飲むものはある程度の量を各自が持って走らないといけません。山の中に給水所なんて何カ所も設置できないですからね。
上の写真は事前に自分で用意してた補給食です。こんなに必要なのかよって感じですが、制限時間目一杯つかってゴールすると考えたら、このぐらい必要かなと思って持って行きました。大きいサイズのゼリーは重たいから1個に減らしました。
岡山の津山市に前泊しましたが、駅の近くの安いビジネスホテルは選手でいっぱいの状態でした。
ちなみに津山市は、あのB’zの稲葉さんの故郷らしいです。お兄さんが営んでいるお店で作られている豆腐を途中の給水所で食べさせてもらえると競技説明の時に言ってました。しっかり食べましたが、甘くて美味かったです。
大会当日は、凄くいい天気でした。
必携装備品の携行が義務付けられているので、当日持って走る荷物を入れるザックが約3kgぐらいになりました。とにかく重い。大会当日にいきなり3kg近く体重増加したような感じです。
山の上で不測の事態に陥った時に対処できるように、レインウェア(ビニールのカッパは不可)、ファーストエイドキット、エマージェンシーシート、ホイッスル(滑落したとき等のため)、水1L、補給食、防寒用のフリース、地図、スマホ、などの携行が必須事項になってました。これらをザックに入れたら、かなりの重さになってしまいました。ルールなので、参加者全員同じ条件ですので、重たいけど我慢です。
これが、当日背負って走ったザック。荷物でパンパンです。
スタート直前の様子です。1人で参加したので緊張しまくり。
話し相手もいないので、ただじっとスタートの方向を見つめてその時が来るのを待っていました。
スタート地点にて待つ事5〜10分ぐらいで号砲が鳴り、いよいよスタート。
ここから先は、当然ながら写真は無し。そんな余裕はありませんでした。
コースは、最初の4〜5kmまでが舗装路ですが、アップダウンがあります。そこから、山形仙と言う山の頂きを目指し600mを一気に上ります。上ると今度は一気に下り最初の給水所です、そこまでが約10km。
山形仙の頂きまでが、とにかくキツかった。いつ終わるのか分からないような長い坂道が永遠と続きました。おまけに坂の傾斜が凄い。最初の間は楽しかったけど、だんだん疲れて来ると辛さに変わってきます。頂上まで、まだかまだかと考えながら上ってました。実はこのとき、ちょっとだけ参加したことを後悔してました。こんなにキツいとは。
山形仙の頂上へついたら、今度は200m下り給水所へ到着。しっかり補給をしたら、次なる山へ突入。
次は広戸仙という山へ向かいますが、ミドルコースは広戸仙の頂上へは行かずに途中で別ルートを通り、もとの給水所へ戻ります。今度は、400mぐらい上ります。この坂もキツかった、途中で岩をよじ登ったり、鎖で上ったりする所もあり、ちょっとだけリタイヤって言葉も頭をよぎりました。
1000mまで上ると、今度は山を一気に下りますが、下り坂も大変でした。マラソンの下り坂はサービス区間のような感じですが、トレイルの下りは傾斜が急で下りるのも大変。道もグネグネしてますので、下手するとコースアウトして山から転げ落ちます。注意しながら下り続けました。
山を下りきったら、しばらく舗装路を進みましたが、これが天国でした。アスファルトの上はほんとに楽ちん。
最初に通過した給水所へ到着して、水1Lを補給し少し食べたりして、最後の山へ突入するための準備をしました。ここで止めようかと言う気持ちも少しだけありましたけど、「まだまだ元気そうじゃないですか」というボランティアスタッフの声に励まされて、気力を振り絞って最後の山へと進みました。最後の山は、最初に登った山形仙です。
最後の山の頂は給水所から200mぐらい上りますが、足腰が疲れ切っているのでキツいのなんのって。でも不思議と、今までより少し楽に感じました。疲れがピークを越えて、体がおかしくなってきたのでしょうか?
上りきったら600mほど下って舗装路に出て、そこから3kmぐらいでゴールの予定。
しかし最後の山下りが物凄くキツかったです。下り坂の傾斜が凄く急で、足の爪が2枚も剥がれました。なかなか、走るのも大変な道なのでほとんど歩きでしたが、かなり足腰への負担が大きくて下りきった時には、物凄く安堵しました。
舗装路に出た時に時計を確認したら時間は十分にありました。これは完走は確実!
しかし、私のGPSウォッチとの距離の誤差が大きくて、なんと2km足りて無かった。なので、残り5km。
これはかなり精神的ダメージが大きかったです。マラソンと違って、山の中だからGPSの誤差は当然ながら考えてないといけませんね。それでも、残り時間を計算したら完走は確実なので、ザックに入れてた補給食を食べながら最後の給水所へ進みました。
最後の給水所で水浴びしてクールダウンして、そうめん、バナナなどをいただいて最後の約5kmへ向けてスタート。ボランティアスタッフから、「走らんと間に合わんぞ」って言われましたが残り時間1時間10分もあるので、「いやいや、歩いても間に合いますよ」って返事をしました。
残りは全て舗装路ですが、ゴール近くがかなりの上り坂になってます。この辺は、足が疲れ果てて全部歩きました。情けないが仕方ないです。
上りきったら、MCの声が聞こえてきて長く辛かったレースの終わりを実感。ゴール前で、売店のお兄さんやプロランナーの奥宮さんとハイタッチして、完走の喜びを実感。
制限時間も残りわずかな状況でしたが、無事にゴールテープを切ってフィニッシュしました。
完走記録証をいただきました。
個人情報にあたるので、細かな数字はボカしてます。
ゴールして椅子に座ったら、ぐったり、立ち上がるのが辛いぐらいの疲労度でした。
ゴール後にGPSウォッチを見たら、31kmと表示されてました。ミドルコースは27kmのはずですが山だから4kmも誤差がでたのでしょうか? 30km以上のトレイルランニング大会の完走実績があれば、来年はロングコースに出られるんですが、これはやっぱり認められないですよね。
無事にミドルコースを完走したから、ITRA(国際トレイルランニング協会)より2ポイントゲットしました。あと1レースで3ポイント獲得できたならば、あのSTYへのエントリーが可能になります(恐らく、間違ってたら済みません)。
STYとは、https://www.ultratrailmtfuji.com。92kmのトレイルランニングです。27kmで死にそうになってるのに、応募しても落選は確実です。というか、応募条件を満たしても現状では当然ながら応募はしません。
今の私には、無謀すぎる夢物語な話ですが、いつの日かチャレンジしてみたいです。
しかしレース中は、なんどもリタイヤを考えたけど諦めなくて良かった、どんな記録でも最後までやり遂げることの喜びと感動を再確認しました。こういったチャレンジは仕事にも活かせます。若い頃よりは、かなりメンタルは強くなったと思います。
次のトレイルランニングは、9月23日の白竜湖(広島)の22kmです。白竜湖は高低差があまり無いようです。走れる所が多いそうなので楽しみです。
なんと人間ドッグの1週間前が大会ですが、コースの難易度が低いので大丈夫なはずです!